「1.6 独占的競争企業の短期的活動」のモデル

いろいろでてくる記号(変数)について

\(t=0,1,2,3,\dots \)

等間隔の期間につけた番号。一期間の長さは特定化しないが、一般的には、短くて3ヶ月、長くて1年で期間を区切っているであろう。時間の流れはこのように、連続的ではなく離散的に取り扱う。0から始める。

\(w_t\)

企業が期首に設定した<貨幣賃金>。労働市場で公開し、その期間では固定する。

\(h_t\)

t期間中に雇用したいと考えている最大の労働者数<労働需要>

\(l_t\)

t期間中に表明された求職者数<労働供給>

\(n_t\)

t期間中に実際に雇用した労働者数<労働雇用>。$$n_t=\min[l_t,h_t]$$である。

\(\tau=1,2,3,\dots\)

生産に要する期の数を表す。

\( q_{t+\tau}\)

t+τ期間中の生産量

\(p_{t+\tau}\)

t+τ期間に設定した製品価格

\(x_{t+\tau}\)

t+τ期間中の買い注文<製品需要>

\(y_{t+\tau}\)

t+τ期間中の<製品販売>量$$y_{t+\tau}=\min[x_{t+\tau},q_{t+\tau}]$$である。

利潤

$$p_{t+\tau} \cdot y_{t+\tau} – w_t \cdot n_t$$

が利潤となる。この利潤が最大になるように、t期の期首において製品価格、貨幣賃金、労働需要を決定する。

 

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